虚空

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君と過ごした風景 一人たどってみる もし、君がここに居たらなんて 叶わないことだけど 澄み渡る空見るたび 胸をかすめる想い 届かない声が 言葉にできない胸の痛みが この空に吸い込まれるように いつか消えていくのだろうか…… 忘れたくない 君の笑顔だけは ほら、目を閉じれば 同じ瞬間を過ごした記憶が 今も……それでも…… まだ…… 何度夜が明ければ 忘れられるのだろうか なんて、思ってもいないくせに 明りが薄く射す部屋で 赤く腫らした目を そっとこする朝 張り裂けそうで 叫びだしたいくらいに この胸が痛むたび 好きになったことを恨むけど 忘れられない 君を想う大切な 気持ちの証である この溢れる涙は 今も……それでも…… ほら…… 終わりを告げなくてはいけない さよならをしなくてはいけない 分かっているけど…… 忘れたくない 君といた景色を もし叶うならば 君の思い出の片隅に ずっと…… 今は……まだ
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