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「うむ、閃いた! アンジェ様の次の行動はきっとーー」
執事は使用人達に次の犯行現場を伝え、我も準備してから現場へ向かった。
奴は軟禁される形でこの家にずっといた。
だから暇つぶしにと、幾つもの犯行計画を練るには丁度良いくらいの時間と環境。
奴は百戦錬磨のプロだ。だからこちも気を抜いていられない。
「ーーどうじゃ? 奴の動きは……?」
「シュナイ様の仰られた通り使用人達の食堂にて、全ての銀食器に何か細工しているようです……
「ふむ……」
「突入しますかっ?」
扉前に集合している執事と使用人達はそれぞれの制服の上に武装しており、反撃を食らってもいいようにゴーグルや布で鼻周りを覆ったり、手には虫取り網や硬度抜群の盾などが握られていた。
「このままでは敵に逃げられてしまいます! シュナイ様、早急に決断を……!」
使用人の一声のお陰で執事は決断を下す事が出来た。
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