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「俺が世帯主として、この部屋借りてんだぞ?!そんなに文句があるなら、出てけよ!!」
「はぁ?!何、その言い訳にもならない言い訳…。世帯主だって自覚があるなら、さっさと住民票を取り寄せて、転居移動させないって言ってんのよ!!」
彼は足を上げた。
ドカッ!…ドカッ!!…
私に足蹴りをしたのだ。
「さっきから、うるさいんだよ!黙れって言ってんだ!!」
ドカッ…ドカッ!!…
痛いっ…痛っ…痛いわ!ボケ!!
同じ所を何度もバカにしたように足蹴りを繰り返される。
でも!
私は何も間違った事、言ってない!
「都合悪くなると暴力だなんて、本当にあんたって男は…どこまで、小さいんだか!!」
「てめぇが口答えばっかして、俺の機嫌を取ろうとしないからだろ!!」
彼は私の頭を鷲掴みして、床に強く押し当てる。
「口答えされない行動したら、機嫌でも何でも取ってやるわよ!」
ボカッ!!…
最後に強く、床に頭を打ち付けられた。
その弾みで、私は下唇を切ってしまった。
彼は怒って、着替えを済ませて、さっさと眠る。
あんなに怒ってても、コイツは普段と変わらず眠りにつけるだなんて…。
本当に、人の悩みなんて眼中にないんだ。
私はというと。
全然、眠りにもつけずに。
別の部屋で、ずっと涙を流していた。
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