仮面兄妹?

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「なぁ美月(ミヅキ)、今日で何日目だ?」 「今日で3日目です。お兄さん。」 ここはオープンカフェ、ある犯罪グループを追ってもう3日も張込んでいる。 「ところで美月…そのお兄さんてやめないか?」 「何か変ですか?」 と真剣な顔で質問を返される。 「いや、変ではないが…。」 どう伝えて良いものかわからない。 「それでは、お兄様?兄様?兄上様?? 兄者???どれか選んで下さい。」 なぜ4択なのかは詳しく聞かず、その中では と思い。 「…お兄さんでよろしい。」 なんでお兄ちゃんが出ないのか疑問だし 自らはっきりとお兄ちゃんと呼んでくれっていうのは…何か違う。 「お待たせしました。ケーキセットです。」 と良いタイミングのウェイトレスに心からお礼をする。 「おいしそー」 と小さな声で発声し手早くフォークで口に運ぶ。 「私からすれば、お兄さんがテーブルに立て掛けてるそれの方が変かと思いますが? もし突然ひったくりにでもあったら始末書どころじゃすまないですよ。」 と唇に生クリームを付けながら指摘され、 とっさに左手で掴む。 「特武隊の特権だ!」 「平気さ、美月が一緒だしな(笑)」 と少し照れながら言ってみる。 特武隊とは特務武装隊の略称である。 人によっては掃除屋とか飼い犬とか… 良く思われていない事もある。 「お兄さんは私に依存しすぎです。私はあくまでサポート専門ですから」 とフォークをテーブルにトントンしながら続ける。 「それに、もし私に何かあった場合どうするんですか?サポートゼロでそんな近接武器は役に立たないのでは??」 鋭い指摘に負けず答える。 「その時は…まぁなんとかなるさ、それに俺は刀の方が安心するんだよ。俺じゃなきゃ鞘からだって抜く事は出来ないしな。」 まぁ確かにオープンカフェで日本刀をテーブルに立て掛けてお茶してる奴はいるわけないと思うが仕方ない…俺の愛刀だ。 正確には強化ブレードとでも言うのだろうか、政府の特殊開発部が研究に研究を重ねて出来た刀である。 見た目は地味だが… 「ところで、3日も同じカフェに来て張込みしてたらさすがに目立つんじゃないか?」 愛刀を見ながら発言する 「だから、1日置きに交代で来てるわけです。」 「それに、ココなら何処で犯罪が起きても すぐに移動できますから。」 さすがの美月に感心した直後 「通信です。」 フワっと美月の右目が青くなる
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