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「ふぅ…由奈ちゃん。こういう時は直接蹴り上げるのも手よ?」
「あっ!刹那お姉ちゃん!」
刹那は転がり悶える弥を踏みつけニヤリと笑う。
「そうかぁ…後もう一撃足りなかったんだねー!」
「そう!もう少しだったねー。」
「グゲゴアジベ……」
あれから刹那は玲奈と見分けがつきやすくする為、長い髪を左サイドテールに縛り、毎日忙しい玲奈に変わり由奈の遊び相手をしている。
「由奈ちゃん!朝御飯が終わったら、又次郎と遊ぼっか!」
「うん!」
由奈を子供のように抱き上げ抱きしめる刹那。
どうやら、由奈の事を気に入ってしまった様だ。
由奈も満更ではない。
「おい!刹那!!
人の息子をサッカーボールの様に良くも!!」
「あんた。
そんなに大きくないじゃない。」
「うるさい!失礼なやつめっ!
貴様も息子の仇リストに書きこんでやる!!」
「あんたねー。そんだけ女々しいとお姉ちゃんに嫌われるよ?」
「ぐぬぬ……」
「何よ!」
弥をジトっとした瞳で見下す。
踏みつけられたまま弥は刹那を睨み返すも何も言えなかった。
にらみ合う事数分後。
フライパンを激しく叩く音が聞こえ、玲奈がやって来た。
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