第1章 愛とは時に悲しく…幸せで…前編

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(何やってるのよ!あんた達!) 玲奈は、ジーパンにピンクのキャミソールといった格好にエプロンをし、仁王立ちで二人の前に立ちはだかる。 「むっ!?ルーンブレード。 聞いてくれ!刹那が!」 「お姉ちゃん!この馬鹿がね!!」 (うるさーーーい! まずは、刹那!弥の上から降りる。 弥は正座!! 由奈ちゃんは私の所へおいでっ。) 「うっ……。仕方ないなぁ……」 刹那はゆっくり由奈を下ろすと弥の上から足を下ろした。 「ったく。何故我が正座など……」 (ぶつくさ言わない。 刹那も弥の隣で正座しなさい!) 「えー。足汚れちゃうよ……」 (良いから!後で洗いなさい!) 「ぶぅ…」 刹那も仕方なしに弥の隣に正座し、玲奈の説教が始まる。 (あんた達はねぇ!!くどくど……) 「………」 「………」 玲奈の説教は30分も続き、気づけば由奈の腹の虫が鳴きはじめていた。 「玲奈お姉ちゃん…… もうそろそろ……私…お腹すいた……」 (あっ…ごめんね由奈ちゃん…… そろそろご飯食べにいこうね。) 「ほっ……。やっと終わるか……」 「本当長いよね…。 お姉ちゃんの説教……」
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