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「うん!お爺ちゃんに材料だけ出してもらって、玲奈お姉ちゃんと作ったんだよ。」
満面の笑みを浮かべる由奈に、刹那は恍惚の表情を浮かべ、由奈からおにぎりを受け取るとベッド脇の台に置き、勢いをつけて走り由奈を抱きしめた。
「ありがとーぉ!由奈ちゃーん。」
「うわぁぁっ!刹那お姉ちゃん!
ちょっと、やめて!くすぐったいよー!」
頬擦りまでする始末、由奈は驚きの余り、バタバタと暴れるもけして離そうとしない。
「お姉ちゃんは嬉しいゾーっ!」
「ひーっ!やめてよぉー!!」
刹那は数分由奈に頬擦りし、楽しんだ後、とっても艶日やかな表情で背伸びをする。
「んー!なんかどうでも良くなっちゃった!
すぐご飯食べるから、又次郎と遊ぼうねっ!」
対する由奈は、疲労感に襲われ地にひれ伏しながら息を切らす。
「はぁはぁはぁはぁ………
刹那お姉ちゃん……パワフルすぎ……」
「ん?由奈ちゃん!とっても美味しいよ!!」
刹那はおにぎりを頬張り、由奈に微笑む。
「………聞いてないし………」
〝ある意味……お兄ちゃんより凄いかも……〟
そう思いながらぐったりする由奈であった。
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