第2章

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バイクで移動するのも、面倒だからそのまま歩いて行けるラーメン屋に入った。 色気の欠片もない(笑) でも、そんな関係もなんだか楽しい。 ラーメン一杯のあたしに対して、智哉くんはラーメンにチャーハンと餃子を付けた。 「凄いね…男の人ってそんなに食べるモノなの?」 「あー…元々あんまり食べる方じゃなかったんですけど、高校ん時の部活で鍛えられたと言うか…無茶苦茶食べらされたんすよ…監督とかに」 「そうなんだ」 「ラーメンもチャーハンも大盛りに餃子二人前とか…吐きそうでした(笑)」 「うわぁ…あたしは無理だわ…」 「いや、僕も無理で、友達にこっそり手伝って もらってました(笑)」 「そうなの?」 「無理っすよ。もう、それが苦痛で…部活辞めたくなりました(笑)」 「バレーボールだっけ?」 「はい。」 「今も続けてるんだよね?」 「んー…ちょっと今、休んでます。」 「そうなの?」 智哉くんは、「はい…」っと、少し歯切れ悪く答えると、運ばれてきたラーメンをイタダキマスっと食べ始めた。 ちょっとしたやり取りをしつつ、ほぼ無言で食べてたが、やっぱり智哉くんのほうが早く全て完食した。 「ゆっくりでいいっすよ?」 智哉くんは、お水を飲みながらフゥっと背もたれにもたれた。 ゆっくりでと、言われても急いで食べなきゃと思いつつ…猫舌でなかなか進まない…。
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