第一章 『紅い月 -アカイツキ-』

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「……そん、な…っ……音夢…!? ……やだ……先生…!! みんな…っ!!!」 混乱した頭でただひたすらに叫んでも、誰からも返事が返ってくることはなく、辺りを気味の悪い静寂が包み込む。 「……どう…いう、こと…?」 どうして、いきなり『夜』になったの? どうして、月が紅いの…? どうして、人が突然消えちゃったの…!? 夕方だったはずなのに、月はこんな色じゃないはずなのに、さっきまで人がいたはずなのに、どうして、どうして、どうして、どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして……っ!!?
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