第一章 『紅い月 -アカイツキ-』
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考えれば考えるほど、思考も頭も……私自身も、何もかもが狂いそうになり、私はいてもたってもいられずにとにかく走り出した。 「……誰か……誰か…っ!!」 無我夢中で祈るように呟きながら走っていると、ふと背後から気配して立ち止まった。 (良かった! 誰かいたんだ…!!) 私は、はやる気持ちを抑えられずに、警戒心もなく後ろを振り返った。
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