第一章 『紅い月 -アカイツキ-』

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「……グ…ガァア……!!」 「…っ!!?」 そんな私を嘲笑うかのように、そこにいたのは――――――――『霊』だった。 霊感の強い私は、もともと霊を視ることができる。 だから、そこにいるのがどれだけ人間に似ていようと、その異質な雰囲気で“わかってしまう”。 (しかも、これは―――――悪霊……!!) 私は、考えるよりも先に駆け出していた。
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