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数日が経ち、銀河は父と家で
テレビを見ていた。
大好きなくまじろうのアニメだ。
ひとりぼっちのくまじろうが、島の仲間たちと仲良くなり、島中を探検する、そんなアニメだった。
くまじろうが最初の仲間とらきちくんと友達になろうと話しかけたその時、突然テレビ画面が切り替わり、あの時のツインテールの女の子たちが映し出された。
丸いテーブルの周りを囲むようなドーナツ型のソファに座ってなにやら話しているようだった。
「ちょっ、これもう始まってんの?」
銀色のツインテールの女の子が隣の男の子に話しかける。
「放送されてるはず。この会話も聞こえてるんじゃない?」
肩にかかるくらいの髪の毛の男の子がツインテールの女の子に言った。
「え?ちょ、どうすんの?」
「どうすんのって予定通り話せばいいじゃん」
慌てる2人を見ていたポニーテールの女の子が割ってはいる。
「サクッと行こうよ!この後も仕事あるんだからさぁ!」
急かすような口調でポニーテールの女の子はツインテールの女の子に言った。
「それもそうだな、サクッと終わらせようか」
ツインテールの女の子がぐぅーと背伸びをして真剣な顔つきに変わった。
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