獣の少年

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 平山浩太は監視する。  彼の視線に気づいたのは入学して三日目でした。  人見知りの激しい私は、誰かが話しかけてくれないかな、なんて希望的観測を胸に秘めて、でもそれを悟られたらきっと上に立たれるはずだから、何でもないようなポーカーフェイスで「ふふん、友達?なってあげてもよろしくってよ」って空気を装っていました。  でもなかなか私に話しかけてくれる人はいなくって、だからといって今さら私から話しかけちゃったら友達欲しくてたまらない人みたいだから私はそれでもポーカーフェイス。
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