獣の少年

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 そして運命の入学三日目。  この日もポーカーフェイスで席に着いてて頭の中じゃ、  誰か話しかけてくれないかなぁ!話しかけてくれたっていいんだよ!それともみんな人見知りなのかなぁ!私もだよ!仲間だよ!話しかけてよぉ!  と叫んでたんだけど、もちろんそれが誰かに伝わるはずもなく、今日もぼっちでポーカーフェイス。  入学初日とか二日目ならまだしも、三日目にもなればいい加減私の寂しさメーターが振り切れそうで、でもそれを顔に出してつけ込まれるのは癪だからポーカーフェイス。  ぼーっと机のシミを見て、時計の針が進むのを待つ。もしかしたら私、この学校で生きていけないかもしれません。 と、心が折れかけたとき、ひとつの視線に気づいたのです。  私の後方、右斜め後ろ、平山とかいう男子が私のことをまじまじと見ているじゃありませんか! もしかして、話しかけてくれるのかな。  この際、男の子とか女の子とか関係ない。話しかけてくれさえすればよいのです。話しかけてくれた瞬間、私の輝けるハイスクールライフが始まるような気がします。  でも彼は話しかけてはくれないのでした。
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