獣の少年

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 となると話が別です。  私を監視し、私を食べるつもりなのです。男は魔物だとお母さんは言いました。魔物ということは人を食べます。食べて栄養にして、やがて世界を征するつもりなのです!  なんということでしょう!  ということは、私、絶体絶命のピンチです!  ガタリ、と彼が立ち上がる音がしました。つ、ついに私を……。  彼はやはり、私の前に立ち、大きく口を開けて 「あ――――」 「でえぇぇぇい!」  お母さんから教えてもらった、対魔物の男専用チョップがまさかここで発揮するとは。  私は魔物・平山くんの脳天へと垂直にチョップを繰り出すと、彼はぐったり倒れ「音波じゃなくてビームサーベルの方か……」などと意味のわからないことを口にしていました。  こうして世界は救われたのです!
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