第一章 女の子は宇宙(ソラ)から降ってくる

4/27
前へ
/43ページ
次へ
銀河は他の子どもと少し、 いやかなり違っていた。 外見的に違うことは瞳の色だ。 右目だけが赤い色をしている。 家に居る時はさほど気にしたことはなかったが、 小学校に上がるとその瞳のせいでイジメに合った。 赤い瞳は宇宙から来た者の証でもあった。 突如、 現れ地球をめちゃくちゃにしたあの女の子たちと同じだと。 銀河は時々、 テレビに映る警備隊と名乗る女の子たちを救いを求めていた。 ずっと会いたかった。 話がしたかった。 3日くらい前、 いつものように星を眺めていた。 望遠鏡から見る宇宙は綺麗で、 日常を忘れられた。 赤い瞳ももう慣れた。 何を言われても気にしないようにした。
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加