第2話

10/10
128人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
また数日後ーー。 今日は珍しく鷲見社長との打ち合わせがないので、ラクルのオフィスで、企画書を作っている。 日も傾いてきてそろそろ終業時間を迎えようかという頃、物々しい感じで、喜多嶋社長と岸さんがやってきた。 同じくらい深刻な顔をした葛原さんが立ち上がり、ふたりを迎える。 喜多嶋「確かなのか?葛原」 葛原「はい。どうも、同じ物らしいです」 岸「では、やはりうちからもれたということか?」 喜多嶋「しかし、あの3Dプリンターのことは、まだ内密だったはずだ」 葛原「情報流出です。しかも、かなりマズい」 岡野(情報流出!?) ざわざわっと、オフィスにざわめきが広がる。 僕も視線をあげて、緊迫した雰囲気に肌を粟立てていたーー!!
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!