128人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
岡野(えっ!?まさか、僕を狙って?)
鷲見「うーん。1個半以上開いてるな」
どうやら、手をこぶしにしているところを見ると、身幅をチェックしているらしい……。
鷲見「それ、リクルートスーツのままだろ?しかも既製品だな。袖口が隙ありすぎで肩幅もあってない。ちゃんと採寸してもらった方がいい。仕事にも影響するぞ」
岡野「すみません。初めてで……」
鷲見「ボーナスが出たら、仕立て直した方がいい。喜多嶋、ボーナスをはずめよ」
喜多嶋「働き方しだいだ」
鷲見「ふっ。ここの給料が不満なら、いつでもうちに来いよ」
岡野(そんな答えにくいことを!!)
身を堅くしていると、すっとようやく手が離れていく。
岡野(わぁ……まだ……触られた感覚が残ってる……)
僕は胸のドキドキを鎮めようと、ゆっくり深呼吸をした。
最初のコメントを投稿しよう!