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うろたえる僕を見て、岸さんと葛原さんが視線をかわす。
土師「案外、岡野がもう鷲見社長に取りこまれてる証拠じゃないですか?」
また土師さんが、とんでもないことを言いだした。
岡野「どういう意味ですか?」
土師「お前、もう鷲見社長とできてるんじゃないのか?」
岡野「なっ!!」
(そりゃあ、ドキドキすることもあったけど……別に、キスしただけで……)
キスのことを思い出すと、カーッと顔が赤くなった。
土師「ほら、そんな真っ赤な顔して、なんで、なにもなかったって言えるんだよ」
岡野「ち、違います。本当に、別になにも」
岸「本当か?」
岸さんまでが、マジな顔で聞いてきた。
思わず、ごくりと唾を飲み込んだ。
岡野「はい。大丈夫です」
(とても、キスはされたなんて言えない……)
岸「ふーっ、なにかちょっかいは出されたわけだ」
岡野「っ!!」
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