第4話

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鷲見「っ!!」 突然の僕の行動に、鷲見社長が目を丸くする。 鷲見「ヒロ……」 岡野「僕は、鷲見社長を信じてますよ」 鷲見「ふっ。こんな怪しい男なのにか?」 岡野「そんな悲しいこと言わないでください。……仕事で、手を抜いてるようには見えませんでした。真摯に取り組んでいるのも、わかったし……そんな人が、あんなことするわけありません」 鷲見「ははっ、甘いな」 岡野「甘くてもいいんです。自分が信じたことをしたいんだから……」 僕よりもずいぶん大きな男の人を、自分の小さな腕の中にぎゅっと抱きこんだ。 せめて、僕だけは味方だと思ってほしくて……。 岡野(みんなに責められたとき、表だってかばってくれた。どんなに、嬉しかったか……今度は、僕が味方だってわかってもらう番だよね) 鷲見「…………」 鷲見社長は、狭い腕の中、じっとしている。
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