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岡野(……意識が白く濁ってくる……)
視界がだんだんと狭くなってきた。
そんな僕を、鷲見社長が抱きしめながら、名前を呼ぶ。
鷲見「おい、ヒロ!大丈夫か?ヒロ、ヒロ、ヒロ!!」
岡野「だ……」
手を伸ばして抱きしめ返したいのに、声を出すことすらできない。
岡野(そんなに心配しないでください。鷲見社長の方がひどいケガなのに……銃で撃たれたんですよ……)
もう、手をあげる気力もないまま……僕の視界は、やがて真っ暗になったーー。
鷲見「ヒローーーーっ!!」
必死に僕の名前を呼ぶ鷲見社長の声だけが、最後まで暗闇に響く。
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