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慶さんのマンションにつくと、すぐに服を脱がされた。
前立てのボタンも引きちぎるかと思うくらい、性急に外される。
肩からシャツを引き下ろされるときには、もうベッドに押し倒されていたーー。
鷲見「ヒロ、愛してる。俺の人生のパートナーだ」
岡野「……慶さん……どうしよう。泣きたいくらい……嬉しい……」
鷲見「今、泣くなよ。別のことで、啼かしたいからな」
岡野「っ!!」
(体温があがる……)
上半身を起こした慶さんが、ざっと上半身の服を脱いでしまう。
あらわになったアスリートのように鍛え抜かれた裸体から、目が離せない。
しばらく入院していたとはいえ、鋼のように鍛えられた筋肉の衰えは、ほとんどなかった。
それは、どこを見ても完璧な体には、男として嫉妬するくらいで……。
鷲見「なにを見惚れてる?」
岡野(そう言えちゃうところが、慶さんらしいよね)
「いい男だなって」
鷲見「当たり前だ。ヒロの男だからな」
ふっと不敵な笑みにも、男らしい色気がしたたるようだ。
岡野「愛してます……」
鷲見「俺は、その倍愛してるな」
岡野「僕だって」
鷲見「こういうのは実力で示してやるよ」
くちびるを吸われ、強く体を抱きしめられた。
直接触れる、肌と肌の熱に、思考が奪われて行くーー。
逃れられないと言う幸福を噛みしめながら……。
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