第10話

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胸元の小さな小さな尖りを、慶さんの爪が弾く。 岡野「んっ」 強い刺激の後には、熱い舌にくすぐられるようにつつかれた。 鷲見「ヒロは、こんなところもかわいい作りだな」 岡野「変なこと……言わないで」 恥ずかしくて、両手で顔を覆う。 鷲見「だめだ。なにもかも見せろ、何もかも俺が暴く」 すぐに手首を両方掴まれると、シーツに広げて縫いとめられてしまった。 岡野「わっ」 鷲見「これで、俺の自由だな」 岡野「そんなことしなくても」 鷲見「俺に自由にさせるって。ふっ。いい殺し文句だ」 岡野「ひゃっ」 強く粒を歯で挟んで、引っ張られた。 痛いだけじゃない、強烈な快感が頭を貫く。 岡野「ん、ん」 ひくんっと腰が跳ねた。 自然と瞳は、うっとり潤んでいく。 岡野「そんな……きつ……」 鷲見「じゃあ、今度は甘く……」 そう言うと、頭をずらして、とんでもないところに顔を伏せられた。 岡野「やーぁっ」 鷲見「……っ」
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