第10話

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熱い口腔内に僕のものが飲みこまれる。 片足は、慶さんの肩にかつぎあげられてた。 ひどくみっともない気がして、僕は悲鳴をあげそうになる。 岡野「だめ……です」 鷲見「いや、これでいいんだよ。すぐわけがわからなくなる」 岡野「うっ……」 強く吸われ、こすられるように舌を動かされる。 こういうことになれてない僕はひとたまりもなかった。 岡野「や、出……る……から」 必死に慶さんの髪の毛に指を入れて、離してもらおうとするのに、まるで押しつけてるみたいだ。 鷲見「……っ」 慶さんが一際強くすすりあげると、僕の頭が真っ白になる。 自分が果ててしまったことに気づいて、慌てて慶さんを見た。 鷲見「あっけないな」 慶さんは口元を手の甲で野性的に拭う。 まるで、獲物を食べ終わった猛禽だ。 瞳に燃え立つのは情欲の色。 岡野(このアッシュアイに、すべて飲みこまれてしまうよ) 「こんなの……死ん……じゃう」 途切れ途切れに言うと、背中に腕をまわされて、抱きしめられた。 鷲見「まだ、死ぬなよ。本番はこれからだ」 岡野「えっ、う……んっ」 その後、僕がされたことは、かなり恥ずかしくて……。 でも、慶さんは決して僕を傷つけないようにって、ゆっくりと慣らしてくれた。
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