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窓から差し込む朝日を感じて目を覚ますと、肌がしっとりとしている。
昨日の名残のような熱が、まだ身の内にくすぶってる感じが、けだるい……。
岡野「そうだ、指輪」
さっと自分の指をみると、ちゃんと輝いている。
鷲見「なにをにやけている?」
岡野「あ、起きたんですね。つい、嬉しくて……」
鷲見「それくらい、これからのことに比べれば、それほど驚くことじゃない」
岡野「え?」
鷲見「さ、着替えろ。すぐに出発だ」
岡野「あの……どこに出発するんですか?」
先にベッドからおりて、素早く着替え始めるたくましい背中に問いかけた。
鷲見「結婚式に決まってる」
岡野「っ!!」
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