第10話

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窓から差し込む朝日を感じて目を覚ますと、肌がしっとりとしている。 昨日の名残のような熱が、まだ身の内にくすぶってる感じが、けだるい……。 岡野「そうだ、指輪」 さっと自分の指をみると、ちゃんと輝いている。 鷲見「なにをにやけている?」 岡野「あ、起きたんですね。つい、嬉しくて……」 鷲見「それくらい、これからのことに比べれば、それほど驚くことじゃない」 岡野「え?」 鷲見「さ、着替えろ。すぐに出発だ」 岡野「あの……どこに出発するんですか?」 先にベッドからおりて、素早く着替え始めるたくましい背中に問いかけた。 鷲見「結婚式に決まってる」 岡野「っ!!」
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