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第8話
僕は朝の街中を、ふらふらとした足取りで自分のアパートに向かって歩いている。
岡野(うまく、頭が働かない。酸欠になったみたいで……でも、鷲見社長が、やっぱり何かしてるってこと?そんなこと、信じたくないっ)
と、目の前から土師さんが歩いてくるのが目に入った。
土師「岡野?お前、会社と反対に向かってるぞ」
岡野「土師さん。今日は早いですね」
土師「やりかけの仕事があるからな。それよりも、お前、顔が真っ青だって」
岡野「ちょっと……」
僕は誰とも話したくなかったので、そのまま通り過ぎようとした。
土師「岡野、今回の事件のこと探ってるんだろ?」
岡野「っ!」
土師「じゃあ、俺も協力してやるよ。っていうか、すごい証拠をつかんだんだ」
岡野「本当ですか?やっぱり、鷲見社長を疑って?」
土師「いや、鷲見社長のせいにして、実は田村さんがあやしいんだ」
岡野「えっ!」
(じゃあ、田村さんは鷲見社長の意に反して?)
土師「その証拠をつかんだ。ちょっと付き合えよ」
岡野「……わかりました……」
思わず息をのむ。
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