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エピローグ
慶さんとの生活も数カ月が過ぎた。
岡野「もー、また散らかしたままなんだから。せめて扉は閉めればいいのに」
僕は台所の下の物入れ扉を閉めようと、しゃがんだ。
岡野「あれ?」
見つけたのは、見知らぬボトル。
岡野「こんなお酒、あったかな?」
首を傾げながら、取り出す。
でも、ラベルに書かれてある文字は知らない国の言葉で、読み解けない。
岡野「もしかして、お酒でもないのかな?調味料?」
それが確かめたくて、キャップを取って、匂ってみた。
岡野(甘い匂い……それに、なんだかスパイシーな感じもする。不思議、惹かれて……)
思わず、そのままラッパ飲みしたい誘惑にかられるような香りだ。
鷲見「おい、ヒロ」
ふらっと飲み口に顔を寄せていた僕に背中から声がかかる。
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