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「曹参…。頼む。俺と一緒に生きてくれ…。そして俺が創る太平の世を一緒に見届けてくれ…」
曹参に背中越しにそう言った。
「劉将軍…」
その言葉に、曹参は崩れる様に膝をついた。
「ありがとうございます。この曹参、命に代えても劉将軍をお守りします…」
曹参はそう言うと顔を伏せた。
魏粛はその光景を黙って見ていた。
劉邦とその家臣は、強い絆で繋がっている。
それを確信した。
「張良」
劉邦は振り返り、張良を呼んだ。
「はい」
張良はゆっくりと頭を下げた。
「魏粛と酒を飲む。支度をさせろ。お前も同席するのだ」
そう言うと劉邦は再び歩き出した。
「曹参。お前も一緒に飲もう」
曹参の前で立ち止まり、劉邦は微笑んだ。
劉邦はそのまま振り返り幕舎へ歩き出した。
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