第二章 李門と魏粛

11/38
前へ
/368ページ
次へ
始皇帝は十年で中国を統一し、秦帝国を築いた。 そしてその権力を示すために自分が統一した土地を巡行した。 その五度目の巡行は七十万の軍を率いての巡行だった。 その巡行が始まりしばらくした後、始皇帝の政は体調を壊した。 以前は巡行の途中、オンリョウ(オンは車へんに日に皿、リョウは車へんに京)車と言われる始皇帝の乗る車から降り、馬に乗る事もしばしあったのだが、今回の巡行はその数も減り、その旅の三分の一を過ぎた頃からは一切顔を見せない様になってしまった。
/368ページ

最初のコメントを投稿しよう!

34人が本棚に入れています
本棚に追加