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第4話
~強くなんかない~
あれから、篤さんとの接点は…ない…。
あんな酷い事を言っておいて、どこか期待する私…。
自惚れた私…あぁ…醜い。
心配かけたくない…傷つけたくない…
あの女性と幸せになってくれたら…きっと時間が経てば薄れる恋だよね?
…本当に忘れられる?
そんなまとまりのない、出口の見えない自問自答を繰り返す。
パラパラとめくる雑誌は、頭に入らずページだけが過ぎていた。
キレイに着飾るモデルや、アクセサリーは女性なら誰でも憧れる。
誰かの目に触れて欲しくて…
ページをめくると目に止まるオシャレメガネ…
……メガネ
…メガネ…何か忘れてない?
あ……篤さんのメガネ…弁償まだだった~。
あんな高価な物を弁償しないで良い訳ないよね…
悲しい接点…
…短期のバイト探そう…
10万円かぁ…大金だよ…
何でそんな高価なメガネを買うのよ?
…なんて一人で落ち込んだり怒ったり…
後の私は、もっと落ち込む事が起きるなんて…
人生をやり直すつもりで髪を切り、部屋の模様替えもしたのに…想像できなかった…
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