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…人ってなんで生きてるんだろう?
…なんで1人じゃ、生きて行けないんだろう?
私…1人でも大丈夫そう…。
私の母は、私が幼い頃に離婚した…。
母が言うには、“愛なんてない夫婦” だったとか…
散々、教え込まれた…キレイでいなさい…頼れるのは自分だけだと。
母1人、子1人…生きて行くのに必死だった。
そして愛なんて儚いものだと言った母が、私が17歳の時に再婚した。
お金持ちの人と…また愛はないのかも…でも以前よりも肩の力が抜けた母がいた。
そして私に5歳年上の大学院生の義理の兄が出来た。
万樹いわく、メガネが良く似合うイケメン…らしい。
全く興味が湧かない…だから万樹は余計に私を心配した。
『男を知らずに老いていくの?』
って…。
ほっといてよね。
でも、昔から…今も私の唯一の支えは、万樹だった。
派手に見えるけど、いつも真っ直ぐで自分に正直…羨ましいと思う。
私は万樹の恋人探しのために散々合コンに参加した…。
なかなか運命の人は見つからないらしい…。
そして…私は大学4年、22歳になった。
全く男を知らずに…。
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