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しょうがない…多分控え室だよね?…忘れたままで誰かに拾われるのも嫌だし、取りに戻ろう。
はぁ…私ってバカだなぁ~。
一度は、結城君に連絡しようと携帯を出して発信ボタンを押そうとする…
ダメダメ悪いよ…こんなんに付き合わされるの…呆れるよね。
そう思い直して、携帯をカバンにしまった。
トボトボと来た道を1人で戻ると、さっきまでの安心感は何処へ…
…急に不安になって…薄暗い夜道…よく知る道も違って見えて…
すれ違う人にビクビクして…
少し早歩きになる…あの角を曲がって少し歩いたら大通り。
俯いて早歩き…あと少し…胸に抱きしめたカバンに力が入る…
怖くない…怖くない…怖く…
誰かとすれ違ったと思ったら、腕をガシッと掴まれた。
「キャ----」
カバンを抱えたままうずくまった。
顔を挙げれず、動けない…足に力が入らない…逃げなきゃ…
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