screen1

13/36
前へ
/155ページ
次へ
「詳しくはあとで本人に聞いて。……まぁ誰にでもうっかりはあると思うけどさ。君たち若いからね、思い悩むこともあると思うしね。とりあえず点数が点数だから補習は受けてね」 「えっ!」 「え、じゃないよ。結果がすべてだよ。例外は認めない。君のためにならないから」 「……分かりました」 刹那は観念したように目を伏せて項垂れた。 …まぁでも杉山さんの言うことは正論だ。 「朝宮、出来るんだからさ。今後は気をつけてね。今日はもう帰っていいよ。あ、あと工藤さんはもうついてきたらダメだよ」 「はぁい。帰るよ、刹那」 葵は軽く肩を竦めると、刹那の腕をとって退室を促した。 「いてぇって!引っ張るなよ。…失礼しました」 刹那は引っ張られながらもきちんと頭を下げ、社会科準備室をあとにした。
/155ページ

最初のコメントを投稿しよう!

68人が本棚に入れています
本棚に追加