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「詳しくはあとで本人に聞いて。……まぁ誰にでもうっかりはあると思うけどさ。君たち若いからね、思い悩むこともあると思うしね。とりあえず点数が点数だから補習は受けてね」
「えっ!」
「え、じゃないよ。結果がすべてだよ。例外は認めない。君のためにならないから」
「……分かりました」
刹那は観念したように目を伏せて項垂れた。
…まぁでも杉山さんの言うことは正論だ。
「朝宮、出来るんだからさ。今後は気をつけてね。今日はもう帰っていいよ。あ、あと工藤さんはもうついてきたらダメだよ」
「はぁい。帰るよ、刹那」
葵は軽く肩を竦めると、刹那の腕をとって退室を促した。
「いてぇって!引っ張るなよ。…失礼しました」
刹那は引っ張られながらもきちんと頭を下げ、社会科準備室をあとにした。
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