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「ま。春野さん、なんかうれしそうだからいっか」
「だね」
遠藤と並んで歩いてる樹里は後ろ姿だけ見ても弾んでる感じがした。
「あれは、逆に300mじゃ申し訳ないね」
「樹里、遠藤と一緒に登下校してみたい。って遠い目してたこともあるから」
「小早川さんは、ないの?」
「え? 何が?」
「彼氏が出来たら、こうしたいとか、そういう事」
ピタッと足が勝手に止まってしまった。
「そういうの、私は考えた事、ないから!」
飛び出した自分の声の鋭さに「しまった!」と思った。
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