みなもに揺れる太陽

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1000メートルを超えると、

私の耳から雑音が消える。

そんなはずないって言われるかもしれないけど、空気に溶けていく気がする。

走っている時が一番幸せだった。

そろっているといがみ合ってばかりいる両親の事とか、

どんどん増えていく肩のソバカスの事とか、

数学の赤点の事とか、

もっと考えたくない嫌な事とか全部忘れることができた。

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