4

9/29
516人が本棚に入れています
本棚に追加
/336ページ
「寒かったー。はい。コピー」 遠藤と一緒にコンビニから戻って来た樹里は、手際よくみんなにコピー用紙を配り始めた。 「ちょっと、樹里、なんで野口英世までコピーしてるの?」 「なんかご利益ありそうなかんじだから」 「ご利益って……」 「諭吉の方がよかったかなあ」 遠藤がゲラゲラ笑い始めた。 「春野、ちょっと待ってとか言うから何してんのかと思ったら、真面目な顔してこれコピーしてたんだよ。もうおかしくて」 「な。遠藤だってノリノリだったじゃない。ねえ、トキご利益あるでしょ?」 「う……。あるかな? うん。春野さんがそういうならきっとある……かな?」 .
/336ページ

最初のコメントを投稿しよう!