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俺に合わせて行動することの何が黒桂にとって良いのだ?
いったいどこにメリットがあるんだ?
俺にとってはデメリットしかないような気がする。
「とにもかくにも、さっぱりわからん」
「何がです?」
「黒桂の言っていることの意味がわからない。黒桂はそうしたとして、何が楽しいのかすらわからない」
「そんなことないですよ。俺はきっと楽しい」
黒桂はまた嬉しそうにココアを口にする。
「いや、黒桂が提示したままだと、俺は今までと変わりないが、黒桂はどうなる?自分を偽ることになる」
「偽る?う~…ん。なんか当たらずとも遠からずで…肝心なところで上手く通じてない気がするなあ」
「俺をバカにしているのか?」
「してないですよ!困ったなあ…どう言えばいいんだろ…」
難しい顔をして何かを考えている。
「とりあえず、付き合ってみるのが手っ取り早くないですか?」
「は?」
何がどう手っ取り早いと言うのだ?
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