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「ああ…ついに世界は永久にこの私の物に…さあ!!早くその魔力を渡しなさい!!」
「超過密魔力弾…発射!!」
魔力弾をゴクンッと飲み込むメルローズ。
それと同時にメルローズの体から光が溢れ出す。
「ふふふ…素晴らしい魔力ですね、この力を物に出来れば私は神に…ぐっ!?」
「ヒャハハハ!!お前が神だと…?嗤わせんな!!」
不気味な笑い声が聞こえた同時にメルローズから光が消えた。
メルローズは勘違いしただろうが、あれはこいつが目覚めた時の光だ。
「何者…ですっ…!?くっああぁぁ…!?」
「すげえ魔力だ…俺様に相応しすぎるくらいの贄だぜ!!」
「贄…私が…?神となる私が…!?リョウ!!騙しましたね!!」
「ふっ…世の中騙される方が悪いんだよ。」
メルローズはその言葉に憤怒し、俺に向かってくるがメルローズの中にいるもう一体によって阻止される。
「くっ…体が言うことを…!!」
「どこへ行くんだぁ…?俺がこの中に居る以上は好きにさせんぜ?」
「ドゥーム、奴らが近づいて来ている。遊びはその辺にして、片付けろ。」
「主の命令とあらば、直ぐに片付けるんだが…もう少し遊んで良いか?こいつ、反応が面白くてな…壊したくなるぜ。」
「まあ、この世界で遊ぶことはめったにないからな…少々狭いが、存分に遊んで美味しく食べてしまえ。」
「ヒャッホ-!!主様最高!!」
俺はドゥームにメルローズの拘束を命じ、捕獲玉を投げて回収する。
少しガタガタと動いているが、急に出てきてこないので安心して懐にしまっておこう。
その後、王族達と合流して瓦礫に埋まったエオルドを回収してからスタクス城へと戻った。
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