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「ところで、わざわざこんな場所に呼び出したってことは何かしてくれるのか?」
恐らく、この爺の性格からしてさりげなく自分の事故の一部始終を流してくるに違いと思い、無理やり話を戻すことにした。
「見抜かれたか、なかなか鋭いのう。
そうじゃった、少し不憫な死に方をしたお主を、生き返らせてやろうと思って呼んだのじゃ。」
「何、生き返らせる!?…本当に?」
「本当じゃ、嘘などつかぬ。
だが、生き返らせるといえ、この世界ではないがのう。」
「じゃあ、どんな世界だ?」
「お主の住んでいた世界と正反対じゃ。」
「正反対…、剣とか魔法とか魔物とかか?」
「そうじゃ、不満か?」
「いや、不満じゃないぜ?むしろ歓迎さ。」
むしろ、元の世界だと色々面倒だしな。
「決まりじゃの。」
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