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「ふっ!!」
「はいよっと。」
メルローズは体を大きく動かして尻尾攻撃を繰り出す!!
動作からして行動がバレバレなので、当たる寸前でジャンプして回避する。
「かかりましたね…喰らいな「高密魔力、発射!!」…んぐ!?」
「俺の魔力は美味しいか?」
「が…あ!?…ギギ…ぐっ、ま、魔力が体を…!!」
「効き目有りと…よし、魔力変換。」
俺は使わずじまいの元エオルドの体を魔力に変換し、ラウンダ-スタッフに装填する。
それと同時にメルローズが再び俺に口を向ける。
「おのれ…ふざけた真似を…!!」
「メルローズ、魔力の限界を超えた先を知ってるか?」
「魔力の限界を超えた先…?何の話だ!?」
「メルローズの今の状態は魔力を極限に高めたことによって生じる、枠を超える寸前の状態。」
「…枠?枠というのはなんだ?」
おっと、食いついてきたな。
それじゃあ、無知なメルローズにあながち嘘ではないことを教えてあげましょうか。
「枠というのは神が定めた限界点さ。これがある以上、メルローズはこれ以上の力を持つことは許されない。」
「なら、貴方は何故…あれほどの力を持っているのですか!?」
「俺の枠は少々規格外でね、だからあれほどの力を使えるのだよ。」
「規格外…!?貴方は特別な存在とでもいうのですか!!」
「特別な存在…自分では今のところ自覚は無いが…まあ、確かに特別な存在だな。」
神様に転生させてもらった時点で特別な存在だとは思うが…あの爺となると、嵌められた気がしなくもない。
そんなことよりも、メルローズの枠を悪い方向に超えさせてもらおう。
例え、逆だったとしても…こいつを使えば何も問題は無いさ。
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