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｢だが、メルローズ。お前も自身の枠を超えることが出来れば、俺…いや、俺以上になれるぞ？｣
｢リョウ以上に…!?どうすれば良いのですか!?｣
｢簡単さ、今からお前の口に入れる魔力を完全に制御下に置けば…お前はこの世界の神になる。｣
｢神…私が神…!!この世界を私の物に…!!｣
凄い邪悪なオーラがメルローズから立ち上る。
良いねぇ…贄としては最高だよ。
｢想像に浸るのは良いが、全てはこれを受け入れないと始まらない。…覚悟は良いか？｣
｢ええ!!覚悟は既に｢ああ、こいつを忘れてた。｣…もごっ!?｣
｢…何です、この丸い物体は？｣
｢この枠を超える為に必要な物だ。こいつを体の中に入れ、魔力を注ぎ込めば枠を超えることが出来る。｣
そもそも枠を超えるなんてことは不可能に近いけどな。
まあ、せいぜいこいつを制御下に置けるように頑張ってもらいましょうか。
｢そんな大事な物を私に…何を企んでいるのですか？｣
｢ああ、企んでいるね。神となったお前なら、全力をぶつけられそうだからな。｣
｢ふふふ…神に逆らうというのですね？良いでしょう、ならば神となった時に最初に貴方を完全に消滅させてあげましょう…。｣
｢…そんな事、出来ると良いね。｣
｢…？何か言いまして？｣
｢なんでもない…さあ、始めようか。人間という枠を超え…新たなる神へと昇華する儀式を!!｣
そしていよいよ、この世界で最初で最後の下僕の誕生だ。
しかも、神の力を存分に使った絶対に裏切らない上に絶対に解けないという使用者としては完璧の物。
下僕としては最悪だがね。
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