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「あ、あの…襲うって何ですか?…大丈夫ですよね!?」
「それは…光の精霊次第だ。」
「私次第!?…なんか不安になってきました…。」
不安で落ち着かない精霊をほっといて結界の外に出ると、必死でドゥームに抵抗している男の元へと向かう。
「おやおや、さっきの情報提供者じゃないか。こんな所に何か用かい?」
「ぐっ…あ、貴方が何処かに向かうの気になってしまい…こんな所に来て「嘘つくなてめえ!!」…ぎゃあああぁぁ!?」
男は叫び声をあげて気絶する。
何らかの攻撃をしたようだが…かなり痛そうだ。
「こいつの情報は?」
「ああ、ギルドとかいう組織の奴で城と主に嘘の情報を流しにきたようだぜ、そんで上手く取り入ったら現在の状況ってのを報告しろってな。」
「何か報告されたか?」
「巨大な化物関する物と化物による被害、嘘の情報を流した時の反応ぐらいなもんだな。後は城内や城下町の様子と主の情報に関して探っていたらしいが…これらについては未報告だ。」
巨大な化物と船については既にバレてるだろう。
後の戦地となる場所の様子か…まずは戦力削ぎに乗じてみるか。
「ドゥーム、これからこの男の情報を元に反応が良かった奴を呼び出してギルドに向かわせろ。」
「こいつはどうすんだ?」
「新兵器みたいにこいつを喰らうか、それとも何者かに爆破されるかの演技でもしておけ。」
「んで、その反応が良い奴の場所は?」
「最短なら、ここから飛び降りれば早いが…生憎見張りが居るので使えない。少し面倒だが…山を降りて建物の中に入り、焦ってた様子で王族達を呼び寄せろ。」
「ええ…それは面倒過ぎるぜ…。」
大丈夫、俺でも面倒だ。
なので…魅力の言葉を言う。
「ドゥーム、耳を貸せ。」
「何だよ…?」
「…これが終わったら、好きなようにして良いぞ。」
「マジで!?」
「ああ、大マジだ。」
「よっしゃあ!!主様!!本格的な演技を期待してろよ!?」
扱いやすい相手は立場に関わらず、扱えるから飽きがこないな。
さて、王族達はどう動くかな?
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