プロローグ

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オーバーブラウスの裾をぎゅっと握り締めながら、今日子は努めて穏やかに言った。 「帰っていいですか?」 「すみませんねぇ、すぐに」 刑事の言葉をさえぎって、今日子は続けた。 「式の準備で、やらなければならないことが山のようにあるんです」 「式の準備って言っても、連絡が取れないんでしょ」
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