10年越しの、ILOVEYOU!

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「……そうですね。けい君がいるなら辞めません。無理してでも在籍します」 むっ 「葉月と離れたくない俺を脅す気だな」 「いえ。今のはけい君の方が俺を脅してましたよね?」 にらみ合いながらも、美味しいハンバーグの手は止まらない。 昔から料理も美味しかったんだ。葉月は。 「家は継がないけど、葉月も辞めたければ辞めればいい!」 ニンジンのグロッセを箸で差して食べながら、完食した。 葉月はニンジンが嫌いだから最初から皿には入ってない。 「それは……俺が居なくても大丈夫って意味ですか?」 不安を滲ませて葉月はそう言う。 馬鹿か。そんなに不安げにしてんじゃねーよ。 ――俺の気持ちは10年前から変わってないんだから。 「こ、こ、恋人になりゃあ良いんじゃねーかな?とか、思ったり」 段々と語尾を小さくしながら、言った。 ちょっと声が裏返ったけど言った。 「いい加減恋人に、なってよ。葉月」
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