10年越しの、ILOVEYOU!

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「わざわざ抱かせる為に夜這いなんかするか!」 「――えっと俺を抱くの?」 葉月が目を丸くして、自分を指差す。 葉月は自分がどれぐらい綺麗か分かってないんだ。 「勿論。俺は8才の時から葉月を嫁にしたかったからな」 「……じゃあ脱ぎますよ? 男なんですから、胸なんてないですよ?」 腕をくろすして、艶かしく服を脱ぐ。 ――その時葉月は、脱いで俺が男の裸で目を覚ますと思っていたのかもしれない。 でも逆効果だ。 月明かりの下、白く浮き上がる葉月の身体を見たら、狂おしくて堪らなくなる。 それでいて、 誰かのモノになる前に、と手を出そうとしていた俺がガキに見えた。 好きなら、 愛してるなら、 まずは身体からなんて間違えてた。 そんなの、ちょっとおかしい。 「あのさ、葉月」 「――はい?」 「俺の事好き?」 自分の気持ちを押し付ける一方的な態度ばかりだったけど、 葉月は俺に抱かれる覚悟を持ってくれる程度には好きなのか?
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