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う~ん。やっぱいい天気。
会社に向かい、歩きながら伸びをした。
会社まで徒歩15分。
ちょうど良い散歩コースみたいなモノだ。
だから、よく仕事で遅くなった宇野ちゃんが泊まりに来る。
あまりに便利だから、宇野ちゃんは自分の服も、私の部屋にちゃっかり置いている。
宇野ちゃん大好きだから、良いんだけどねぇ~。
青空に向かい、もう一度伸びをする。
「そんなに伸びをしたって、もう背は伸びねぇぞ。」
後ろから声を掛けられ、振り返った。
「秀太。」
同期で、宇野ちゃんと同じ部署の秀太が立っていた。
「おはよ。」
「おはよ~。いい天気だねぇ。」
「そうだな。」
秀太も両手を上げて伸びをした。
「そんなに伸びしたって、もぉ伸びないよぉ。」
さっきの仕返しに、笑顔で秀太に言った。
「なっ!」
「ひっひっひ。」
一瞬、顔が曇った秀太だったが、すぐに笑顔になった。
「ぶふっ!変な笑い方っ!」
秀太の笑い方も、変…あれ?
「秀太、今日、朝一会議じゃ無いの?」
さっき、急いで出て行った宇野ちゃんを思い出した。
「やっべぇ。忘れてた!」
「うわぁ、リーダーに怒られるよ。」
「走れば間に合う!じゃぁな。」
そう言って、あっという間にいなくなった。
足、早っ!
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