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なんかそんな予感はしてた。
兄妹だったなんて事は想像もできなかったけど、
もう…
終わりが近づいてるってこと。
毅はそういう風に思ってるって事。
この前、
毅の部屋で愛し合ったとき
いつもの毅じゃなかった。
怖いほどの力が…
泣いてるような顔が…
私の知らない毅だった。
私には何も話せないことで、
私から離れてしまうんじゃないかと感じて…
電話が来るのが怖かった。
電話が来たら、
もう会えない。
と言われるんじゃないかという予感がして。
だけど。
我慢できなかった。
逢いたくて逢いたくて。
毅の傍に居たくて、
勉強が忙しいのなら、
私が何か作ってあげれば少しでも一緒に居る時間が出来るんじゃないかなんて。
一緒に居ると、
毅は私から離れようなんて考えないんじゃないかって…
そんな浅はかな事しか、
思い付かなかったんだ…
バカだね…私。
まるで新婚の新妻のような気持ちで買い物をした。
サイトで調べた簡単なカレーの作り方を見ながら。
なのに…
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