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潤んだ瞳は泣きはらした跡、そのものだった。
何も知らない私は…
自分で服を脱ごうとしてた
手が想うように動かなくて
震えて
でも、
抱き合ったらそんな事、
考えなくなるんじゃないかって。
そんな事でしか毅を
毅の心をつなぎ止めておくことが出来ないなんて…
どこまでも
バカな私
どんなに泣いても
どんなにイヤだと言っても
毅は私のキスさえ受け入れてはくれなかった
聞いた内容はちゃんと理解できてはいなかったけど、
どんなに考えても、
毅はもう…
強いのね…
やっぱり私が弱いから、
毅はそんなに強くなきゃいけないんだね…
毅がかけてくれた言葉は私を思いやる言葉ばかり
ママへの恨み言や自分の言い分は何一つ言わないで。
だけど
解るよ?
恨んでること。
私が毅のお母さんであるママを、
独り占めしちゃってた事。
そう思ったでしょ?
きっともう…
私と二度と逢わないと決めてること。
これ以上…
毅を困らせないように
立ち上がった
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