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「怖い?どうしよう?」
「どどどどうするって。倒すしか、ねえだろ」
「えええ?? 結界解いたら瞬殺されちゃわない?」
ふくよかちゃんの心配も最もだ。なんせ天井ではゴーストが凶悪な結界を包み込むように手をひろげている。確かに結界が消えた途端に握り潰されそうな圧迫感だ。
「……おれが、やる」
のっそりと、筋肉男が立ち上がった。珍しく殺気のようなものを纏い、愛嬌のある離れた目すら凶暴な光を帯びていた。
「アルドの、仇」
なんだこいつ、こんなに友情に篤い奴だったのか。
「言っとくけどアルドのアホは死んでねえから!」
「そうだよう、ビューったら武器アックスじゃない、アイツ物理はきかなそうだよ??」
「許せねえ。気合でなんとかする」
「無理だから! なんともならねえから!」
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