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今にも結界から飛び出そうとする筋肉男に、チビッ子魔女とふくよかちゃんが縋り付くが、いかんせん体格差があり過ぎる。
二人を体に纏わりつかせたまま、筋肉男は結界の外に躍り出た。
「あああ?!やだあ?」
「ふざけんなテメー! 結界から出ちゃっただろうがあ!」
その隙をゴーストが見逃すはずもない。襲いかかるゴーストに、筋肉男は望むところだとばかりに巨大なアックスを振り下ろす。
「うああああ! やっぱりぃぃぃぃ!」
そして見事に巨大アックスはゴーストの体をすり抜ける。
だよな、気合じゃなんともならないよな。
「ちくしょう、こうなりゃしょうがねえ!」
筋肉男の腕から転がり落ちたチビッ子魔女はフラつきながら立ち上がると、無心に何かを唱え始める。
「早く、早くう! ビューが死んじゃうよお」
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